依頼先(工務店)をどのように探すか~家族会議~
家族会議
前回書きましたとおり、当初、夫はデザイン性を重視したハウスメーカーを強く希望していました。
私は正直、デザインよりも「家族の健康」が第一でしたので、自宅でも度々ハウスメーカーの選定の話し合いをしました。
一般的な家ではシックハウス症候群の起因となる、化学物質を含んだビニールクロスや、合板のフローリングなどを使用します。
そのため、アトピー性皮膚炎を持つ子供にとってはわが家でありながら不安を抱えたまま生活することになります。このことが私の一番の懸念点でした。
反対に、自然住宅では漆喰や珪藻土を使った壁や、無垢材のフローリング、施工に使用する接着剤に至るまで自然素材を使用するため、シックハウス症候群を緩和し安心して自宅で日常を送ることができます。
自分たちに「ちょうどいい」工務店とは?
表向き、「デザイン重視」「通気性重視」など、それぞれが自分で考えている『重要項目』というのがあると思います。
ただ、その重要項目が「本当に外せない絶対のものか」ということは、客観的に捉えられるように、充分に家族で話し合うべきだと思います。
前回ご紹介した診断テストでは、デザイン・望む家での過ごし方・重視する機能といった5~6項目の事柄について、細かく好きなもの・嫌いなもの・重要視していることを割合(%)で表示してくれるので、自分でも「あ、私ってこういうのが好きなんだ(嫌いなんだ)」という気付きがありました。
あれだけデザインにこだわっていた夫の診断結果を見ると、「モダン」と「クラシックカントリー」と「和風」でそれぞれ50%、25%、25%という結果が出ていました。
デザインに対する思いは強いのかもしれないけれど、具体的にどのようなデザインにしたいかが固まっていない、ということが分かりました。
逆に、夫は「子供の安全・健康」が100%で出ていました。
私も「子供の安全・健康」が一番(100%)でしたので、その点で夫婦の診断結果が一致したのです。
夫曰く、「そう言われると、やっぱり一番に考えなくちゃいけないのは子供の健康だよな」という感じで、自分でも気付いていなかった自分の「最重要ポイント」が把握できた様子でした。
そんなこんなで、私たちは1.自然素材の家を建てる工務店、2.デザインにも自由度がある、という順番で優先順位をつけることができ、その優先順位に合う工務店探しをスタートすることが出来ました。