住宅メーカーの「スタンス」について

メーカーによって違う「営業対応」

 

皆さまもお感じになったことがあるかも知れませんが、ハウスメーカーの営業マンって会社・人によってさまざまだと感じています。

 

 

私の場合、自然素材住宅メーカーの営業マンや設計士・大工といった各担当者が、自身の商品に自信を持って提案をしているところが、マニュアル化した接客やパターン化した接客の一般住宅メーカーなどと違う点かと思いました。


人によって差はあるかと思いますが、私たちを担当してくださったスタッフの方は皆さん気さくで、専門性も高く、親身になって対応いただけたと思います。
接客の基本でもある、こうした対応の柔軟性は、住宅業界で必須のスキルであると感じました。


そもそも、以前の記事 で取り上げた「理想の住宅診断」の結果に対して真剣にプランを練ってくれるような会社は、『その家族の要望とか夫婦の希望の違いを一つ一つ丁寧にヒアリングしよう』とか、『最大限、要望を全て実現して、理想の家づくりになるように努力しよう』という“スタンス”を持っているように思います。

 

考えてみたら、こちらは「ド素人」なので、自分の会社のウリをオススメしただけでも「へぇ~」「そーなんだ~」と関心しちゃうお客さんはいっぱいいるはずで、「全部ヒアリングして、極力、その希望を実現しよう」と努力することって、メーカー側としてはかなり大変ですもんね。

 

 

会社として、「診断テスト」をお客へのサービスとして提供している工務店って、けっこう増えてきているようなので、そのような会社に出会えたら最高ですよね。


アイディアも豊富

意匠性のある木材や漆喰などの素材を使った家づくりは、「本物」を感じることができ、私たち自身も勉強になりました。

 

 

真剣にヒアリングしてくれる「スタンス」を持っていると、要望の実現や課題の解決に向けたアイディアも豊富に出てくるものだなぁ、と今振り返っても感動します。

 


住宅設備のバリエーションについては、たしかに少ないとは感じましたが、発想次第でオリジナルのタイルをあしらったキッチンや、デザイン性の高い陶器を利用した洗面台など、オリジナリティにあふれる家づくりを実現できます。

 

 

 

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実際に「自然住宅」に住んでみて実感したこと ~今まで「普通」だと思っていたけど、実は・・・~

今まで気付かなかったけど、見学会に行くと「なんか臭くない?」

 

自然住宅に実際入居してみて良かったと実感できた瞬間ですが、新居に入った瞬間に体感することが出来ました。

 

皆さん、見学会とかで新築の家に行くと、「あぁ、新築のにおいだなぁ~」って思っていませんか?

 

はい。。。私もその1人でした。


 

実は、新居に入った時、「あれ?」という違和感があったんです。

 

というのも、一般住宅を取り扱うハウスメーカーの完成見学会で感じた「新築のにおい」を感じなかったんです。

 


玄関に入った瞬間に来るだろうと思っていた新築のにおいの正体が、素材に使われている接着剤のにおいという事に気づいたのはこの時です。

 

・・・今まで、「やっぱり新築のにおいはいいなぁ~」とか言いながら深呼吸していた自分が恥ずかしいです。。。涙

 

本当に「自然住宅」なんだ、と実感


とにかく部屋の空気が澄んでいて、綺麗になったということを実感することが出来ました。


また、これは住んでみて徐々に感じたことではありますが、漆喰の壁が夏涼しく、冬は暖かいと実感したのも住んでみてからわかったことです。


さらに付け加えると、ランニングコストとして心配していたメンテナンス部分で、フローリングのワックスがけや、季節によって生じるクロスの浮きや剥がれの補修といった部分がないという点でも、自然住宅のメリットを大きく実感できました。

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家族にとって『最適な間取り』とは? ~形が無い「思い」を形にしていくコツ~

「3回建ててみないと良い家は建たない」??

 

我が家の場合、事前の診断テストの結果をもとに打ち合わせ(家族と・営業マンと)を重ねていき、間取りを決定していったので、全体的に満足のいく完成度になりました。


新築前は、「家は3回建ててみないと良い家は建たない」といった迷信も聞いていましたが、我が家ではそのようなこともなく初めての新築で成功を手に入れられたと思います。

 


例えば、夫は診断で、ひとりの空間を確保したいという希望があるという結果が意向度高く出ていたのですが、家族会議では、書斎は予算と建坪の都合上見送ろうと話し合っていました。


とは言え、家族の要望をなるべくなら実現したい、と営業の方からも仰って頂いたこともあり、その後の打ち合わせで、廊下とリビングの一角を利用して書斎スペースを確保する案も浮上しましたが、夫の性格上生活音のするスペースでは集中できないということでこちらも却下となりました。


すったもんだした挙句、結果的に、寝室のWICスペースを利用して書斎スペースをつくるという案に決定しました。

 

後で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように

非常に重要だと思ったのが、営業の方が「旦那さんは書斎を強く望んでいる」という事実をないがしろにせず、実現に向けてあきらめずにアイデアを練ってくれたことです。

 

営業マンとの打ち合わせで、口頭だけで、「書斎があるといいな」と伝えたとしても、その要望の強さがどれくらいなのか?、他の要望と比べてどれくらいの優先順位なのか?、といったことは非常に分かりづらいことだと思います。

 

多くのご家庭では、「実はすごく強い希望を持っていたのに、話の流れで無くなってしまった」という要望がたくさん発生しているのではないか?と思います。

もしかしたら、「3回建ててみないと・・・」と言われる原因のひとつは、ここらへんにあるのでは?と思っています。

 

自分たちでも気づかないような点も資料化できる診断テストのおかげで、夫にとっても満足のいく家づくりになったようですし、「やっぱりこの会社に頼んで良かった」と心から言えることが非常に良かったと感じています。

自然素材のデメリットについて

自然素材もいいことばかりはない

 

前回の記事のとおり、診断テストの結果とハウスメーカー営業マンとの入念な打ち合わせをもとにようやく間取りが決定しました。

 

これでようやく、「家の中身」のお話になってくるのですが、自然素材にもちゃんと理解をしておかなければならないデメリットが存在しますので、その点をご紹介します。

 


我が家の場合、素材にこだわったために妥協すべき部分として、住宅設備を自由にプランニングすることが出来ない点はありました。

(自然素材の家だと、そもそも選べる住宅設備も少ないかもしれません)


また、フローリングの無垢材は均一な品質である保証はなく、材料により反りがあったり色ムラがあるという点でも最初に説明いただいていたので、納得済みではありました。

 

そのほか、漆喰壁・珪藻土壁については経年劣化によりひび割れが発生する可能性もあり、ランニングコストの面でもデメリットな部分は否めませんでした。

 

大事なことはなんなのか

 

「意外とデメリット多いな」と思われた方もいるかもしれません。

 

しかし、重要なのは「ちゃんとメリット・デメリットを理解して、家族の重要ポイント(優先順位)と照らし合わせて判断する」ということだと思います。

 

我が家は、デメリット以上に家族の健康を維持できるメリットを大きく感じていましたので、満足いく結果が出たと思います。

依頼先(工務店)をどのように探すか~ハウスメーカーとの打ち合わせ~

自社の「ウリ」の推しばかり・・・

 

注文住宅を検討し始めた当初は、住宅建築の知識が皆無に近かったため、お会いした工務店の方と話すと「自社のウリ(得意分野)」のお話を一方的に聞く、というパターンが多かった気がします。

 

・ウチは耐震性には自信があります!

・省エネ、創エネなら任せてください!

・やっぱりデザインはシンプルモダンがいいですよ!

・・・

 

もちろん、貴重な知識だったり、タメになるお話もいっぱい聞くことができましたが、総じて「私たち家族のこと」を『自分ごと』として考えてくれるところは少なかったと感じています。

それは、工務店の営業マンの方が一方的に悪いということではなく、こちらもキチンと要望や今の生活の課題を伝えることが出来ていなかった、ということが大きかったと思います。

 

家族会議で活用した「診断結果」を『提案資料』にする

ここで再び登場するのが、以前の記事で紹介した「理想の住宅診断」です。

 

家族で診断を受けると、詳細の診断結果が送られてきます。

私たちはその結果を元に家族会議を深めることで優先順位を固めていったわけですが、詳細の診断結果の説明書きに「いろいろな住宅メーカーへ提示して、『実現したいと思われる家づくりに真剣に協力してくれる会社選び』をしましょう」との記載があったので、工務店との打ち合わせでも、その診断結果を活用することにしました。

 

いわば、私たち家族の要望・課題が整理された資料を、工務店への「提案資料」として活用したのです。

 

診断結果を見た工務店の中には、「確認しますね」と言ったきり、全く診断内容に沿った提案をしてくれないところも結構ありました。

そのような会社は自然と候補から消えていきました。

なぜなら、自分の会社の「得意技」ばかり推して、こっちの要望や課題を全て受け止めてくれる「意思」が無いと感じたからです。

 

当然、予算の問題もありますので、全てを実現することなど出来ないことはわかっています。

重要なのは、スタンスというか、「本当に私たち家族の要望・課題をクリアしていこうと努力してくれる会社かどうか」だと思うのです。

 

納得して選べた工務店だからこそ

 

そんなこんなで、信頼できるハウスメーカーを選定することができたと思います。

 

そこの営業担当者は、診断結果を踏まえて、自然住宅のメリットばかりでなく、デメリットについても詳細に教えてくださいました

その点でも、とても信頼できるパートナーを得たように思い安心することが出来ました。

 

私は、漆喰を使用することで調湿効果のほかに、室内の明るさや断熱性についても重視していましたが、当初のイメージと大きく異なったのが調湿性と断熱性の部分でした。

室内の明るさについては、漆喰は光を反射するため良いとアドバイスいただけました。
しかし、調湿性については吸湿はできるものの、放湿ができるわけではないため室内を適度な湿度に保つ効果はないとのことです。


ただし、最近では調湿効果のある漆喰も登場しているため、漆喰の種類によっては調湿可能とお聞きし安堵しました。
また、期待していなかった断熱効果については、予想に反して効果が期待できるとのこと。


全体的なメリットの大きさから、漆喰壁への憧れはさらに強くなりましたね。

壁紙・漆喰・珪藻土・無垢材のあれこれ

「自然派住宅」につきものの建材について

 

ちょっとここで脱線しますが、「自然派住宅」でつきものの各種建材について、私の知り得た知識を書きたいと思います。

 

ハウスメーカーとの打ち合わせで、一般住宅の壁紙に使われる接着剤について説明を受けました。


一般住宅の壁紙には通常ビニールクロスを使用して、下地の合板に貼り合わせるため、接着剤に含まれる化学物質の影響を少なからず受けるということでした。
壁紙自体に化学物質が含まれていると思っていた私たち夫婦にとって、接着剤についての話は盲点な部分でした。


その事実も踏まえた上で、漆喰と珪藻土、無垢材を使用した壁の説明を受けました。
まず、漆喰は強アルカリ性でカビにくい性質があるほか、湿度を調整する性質があるため年中爽快感を味わえる室内であるということ。
また、意匠性が高くデザイン性を重視する夫も納得の仕上がりになる点でも魅力的でした。
 

珪藻土については、漆喰までは手が伸びない人のための割安感や、カラーバリエーションの豊富さに驚きました。
全室漆喰壁仕上げとなると、予算的に厳しいのも現状でしたので、子供部屋とリビングは漆喰、その他の部屋は珪藻土というメリハリをつけるのもありかと思いましたね。
 

最後に説明を受けたのが、無垢材のフローリングと同じ素材を使った無垢材の壁でした。
 

木材を使用していることもあり、仕上がりがログハウス風で、新築のときの木の薫りがとても良い印象ですし、日常的に拭き掃除もできるため、常に清潔に保てる点でも魅力があります。
 

 

事前に受けていた診断テストの結果持っていったので、私たちが重要視している部分から丁寧に説明して下さいました。

私たち夫婦が納得いくまでハウスメーカーの方も話し合いに応じてくださったので、急かされることもなく安心して話し合いを進めることが出来ました。

依頼先(工務店)をどのように探すか~家族会議~

家族会議

 

前回書きましたとおり、当初、夫はデザイン性を重視したハウスメーカーを強く希望していました。
私は正直、デザインよりも「家族の健康」が第一でしたので、自宅でも度々ハウスメーカーの選定の話し合いをしました。

 

一般的な家ではシックハウス症候群の起因となる、化学物質を含んだビニールクロスや、合板のフローリングなどを使用します。
そのため、アトピー性皮膚炎を持つ子供にとってはわが家でありながら不安を抱えたまま生活することになります。このことが私の一番の懸念点でした。
 

反対に、自然住宅では漆喰や珪藻土を使った壁や、無垢材のフローリング、施工に使用する接着剤に至るまで自然素材を使用するため、シックハウス症候群を緩和し安心して自宅で日常を送ることができます。

 

自分たちに「ちょうどいい」工務店とは?

 

表向き、「デザイン重視」「通気性重視」など、それぞれが自分で考えている『重要項目』というのがあると思います。

ただ、その重要項目が「本当に外せない絶対のものか」ということは、客観的に捉えられるように、充分に家族で話し合うべきだと思います。

 

前回ご紹介した診断テストでは、デザイン・望む家での過ごし方・重視する機能といった5~6項目の事柄について、細かく好きなもの・嫌いなもの・重要視していることを割合(%)で表示してくれるので、自分でも「あ、私ってこういうのが好きなんだ(嫌いなんだ)」という気付きがありました。

 

あれだけデザインにこだわっていた夫の診断結果を見ると、「モダン」と「クラシックカントリー」と「和風」でそれぞれ50%、25%、25%という結果が出ていました。

デザインに対する思いは強いのかもしれないけれど、具体的にどのようなデザインにしたいかが固まっていない、ということが分かりました。

 

逆に、夫は「子供の安全・健康」が100%で出ていました。

私も「子供の安全・健康」が一番(100%)でしたので、その点で夫婦の診断結果が一致したのです。

 

夫曰く、「そう言われると、やっぱり一番に考えなくちゃいけないのは子供の健康だよな」という感じで、自分でも気付いていなかった自分の「最重要ポイント」が把握できた様子でした。

 

そんなこんなで、私たちは1.自然素材の家を建てる工務店、2.デザインにも自由度がある、という順番で優先順位をつけることができ、その優先順位に合う工務店探しをスタートすることが出来ました。